【豆知識】市販シャンプーとサロンシャンプーは何が違うのか?

「市販とサロンシャンプーって、そんなに違うの?」
という疑問を持つ方はとても多いです。

美容師さんには絶対にサロンのシャンプーの方がいいですよ!と勧められるけど、いまいち理由はわからない。
そんなモヤっとした気持ちを抱える方はぜひ最後まで読んでみてください。

香り・口コミ・価格で選ぶことが当たり前になっているからこそ、
成分の違いが仕上がりの差をつくっている” ことを知らないまま、長年髪の悩みを抱え続けてしまうケースもあります。

今回は、美容師として“髪の構造”に基づきながら、
市販とサロンシャンプーの違いを分かりやすくお伝えします。

こんな悩みが当てはまったら要注意。

✔ 毎日洗っているのに、頭皮が脂っぽい
✔ 夕方になると根元がペタッとしてくる
✔ まとまりが悪い
✔ 一時的に良くなるけど、翌朝には戻ってしまう
✔ べたっとした質感で髪が乾きづらい
✔️かゆみやフケ、頭皮の赤み

これらの多くは、
洗浄成分と補修成分の“バランス”が髪や頭皮の状態と合っていない ことが原因です。

市販シャンプーとサロンシャンプーは何が違う?

1. 洗浄力の「強さ」と「質」が違う

市販シャンプーの多くは
高級アルコール界面活性剤(ラウレス硫酸Na/ラウリル硫酸Naなど)
スルホン酸系界面活性剤
などの泡立ちと洗浄力が強い洗浄剤を使っています。

これは「誰が使ってもスッキリ洗える」という利点がある一方で、
皮膚刺激が強く、皮脂を必要以上に落とす可能性があります。

・乾燥しやすい
・頭皮に必要な油分まで落とす
・カラー退色が早い
・エイジング毛には負担が大きい

というデメリットが表面化しやすくなります。

また、洗浄力が強い=キューティクルの開閉を乱し、
内部のコルテックスからCMCやタンパク質の流出が起きる可能性があります。

その結果、
・髪がごわつく
・乾燥しやすくなる
・枝毛や切れ毛
・うねりや広がり
といった“扱いづらい髪”へとどんどん近づいていってしまう可能性があるのです。


2. サロンシャンプーは“洗いながら補修する”

サロンシャンプーの大きな特徴と言えるのが
アミノ酸系・PPT系(タンパク質系)洗浄剤 を使い、
洗いながら同時に内部補修を行えるということです。

つまり、
“落とす”ことが目的ではなくではなく、“洗いながら髪を整える” という発想なんです!

髪の主成分と同じケラチンやCMCが配合されているため、
髪内部の空洞を補いながら負担を減らすことができます。

カラーやパーマ、縮毛矯正などによるダメージ履歴がある方は、髪の空洞化が起きているため
内部を補いながらケアできるアイテムを使うことが圧倒的にオススメです。


3. 補修成分の“濃度”がまったく違う

市販シャンプーにも保湿成分は入っていますが、
量・種類ともに“表面の手触りを整えるレベル”が中心です。

市販シャンプーでは、パンテノールやコラーゲンなどの補修成分は入っているが、コスト制約上、高濃度というより“補助程度”の役割にとどまるケースが多い。
大量生産、広告費用へのコスト、低価格、これらを考えると中身に使えるものに制約が生まれてしまうのは必然ですよね。

一方でサロンシャンプーは

・加水分解ケラチン
・コラーゲン
・シルク
・CMC
・ヘマチン
などを 高濃度 で配合し、髪の中身(コルテックス)にまで作用する 仕様になっています。

同じ“しっとり”という言葉でも、中身がまったく違うので使い続けると仕上がりに必ず差が生まれてしまいます。


4. 手触りを作る成分の違い

市販:
→ シリコンやカチオンポリマーの“被膜形成”で誰でも実感できるツルッ感を出すことができる
▶︎その代わり、持続力が短い

サロン:
→ 内部から整えるため、土台からしっかりと補修することができる
▶︎ 持続力が長く、本質的な改善が見込める

表面上のケアをするのか、内部からしっかりと作り上げるのか

市販のものは一回使うだけだと逆に驚くほどに指通りが良くてびっくりした事がありました。
しかし、時間が経つと逆にどんどんパサパサに…
いっときはよくなるが継続が難しいなというのが、実際に使ってみた感想です。


5. 選び方の前提が違う

市販 → 不特定多数(誰でも使いやすい)に合わせた平均的な処方

サロン → 美容師が髪質・ダメージ・年齢変化を見て選ぶ前提

病院でいうお薬と同じなんです。

市販薬を自分で選んで対処するか、
医者に診察してもらった上で処方してもらうか

現在の髪の状態がどうなのか

理想の髪の状態はどんな状態なのか

叶えるにはどんなケアが必要なのか?

まとめ

現在の状態✖️理想の状態✖️必要なケア

 これがいい状態の髪の毛と地肌環境を作るきっかけになると思います。

毎日、使うものだからこそ

一番にこだわって欲しいポイントです。

決して 『市販のもの=悪』 というわけでは決してありません。

実際に来店されたお客様の髪質がすごく良くなっていて理由を聞いてみたら
『シャンプーを変えてみたらすごくいい感じなの!』という方ももちろんいらっしゃいます。

その時はぜひとも、そのシャンプーを継続して頂きます。

大切なのは“自分の状態に合ったものを使うこと”

わからなくて困ったら、ぜひとも美容師さんに相談してみてください。
きっと今の状態に合ったものを紹介してくれるはずです。

cochi Hair&Spaでも多くの種類のシャンプーをご用意しております。

価格帯や悩みに合わせて、色々な角度からご提案ができるようにしています。

予算や使用感、香りなどこだわりに合わせてご紹介もできますので是非ご相談ください!


今回も長々と書かせていただきましたがまた次の記事を楽しみにしていただけると嬉しいです!

では今回はここらへんで失礼いたします。

cochi Hair&Spa. 軸原 大樹

コメント

タイトルとURLをコピーしました