■ そもそも「髪のツヤ」とは?

ツヤの正体は、
• 髪の表面が整っていること
• 光がキレイに反射する状態
この2つで決まります。
つまり、髪表面(キューティクル)が滑らかで水分・油分のバランスが良いほど、
光が均等に反射し、“ツヤがある髪”に見えます。
頭皮の脂質は「髪のコーティング剤」
頭皮には皮脂腺があり、日々少量の皮脂が分泌されています。
この皮脂は悪者ではなく、髪にとって大切な役割があります。
◎ 皮脂の役割
☑ 髪の保湿
☑ 髪表面のバリア
☑ 摩擦や静電気の軽減
☑ ツヤを生む“自然のオイルコート”
本来の皮脂は、ドライ後の髪の表面に自然と薄い膜を作り、
これがキューティクルを滑らかに整えて「光の反射」を助けます。
つまり、健康なツヤは頭皮からの脂質による自然なコーティングが必要なのです。
脂質が不足すると起こること
年齢や生活習慣、そして誤ったケアにより皮脂が不足してしまうと
- 髪表面が乾燥する
- キューティクルが荒れる
- 表面がざらつき、艶が消える
一見、髪の乾燥が原因と思ってしまいそうだが、実は頭皮の乾燥が原因でなっている可能性もあるのです。
30代以降になると頭皮の乾燥が進行してしまいます。
- 乾かした後に髪がパサつく
- オイルをつけてもすぐにパサつく
- 冬場は特に艶が出ない
逆に皮脂が多すぎるとどうなる?
脂が多すぎるとベタついて見えたり、夕方にボリュームが落ちたりします。
しかし、多脂性の方の髪は「ツヤだけは出やすい」傾向があります。
ただし、
- 酸化臭
- フケ
- 毛穴詰まり
- 脂漏性皮膚炎
- 抜け毛リスク
に繋がるため、“出れば良い”というものではない。
ツヤのためには
→ 過剰ではなく“最適な量”の皮脂バランスが大切です。
髪の良いツヤは“頭皮が作る”
◆ 理想のツヤ=
バランスの取れたツヤを定義すると
「頭皮で作られた皮脂」+「キューティクルが整った髪」
ということになります。
- 洗浄力の強いシャンプーで皮脂を根こそぎ落とす
- ドライヤーのかけすぎなど乾燥させてしまう生活習慣
これらは結果的に髪のツヤを奪ってしまいます。
特に
✔ 40代以降(ホルモンバランスの変化が出るタイミング)
✔ 乾燥肌(コラーゲンの減少)
✔ カラーやパーマの履歴が多い(平均して約150回繰り返していると言われている)
こういう方は、乾燥して皮脂が足りていないのに、更に洗いすぎているケースが非常に多いんです。
人工的なツヤ”と“自然のツヤ”の違い
【人工的なツヤ】
- オイルでコーティングしていく
- スタイリング剤で光沢を出す
→ すぐに綺麗に見えるが、根本解決ではない
【自然のツヤ】
- 頭皮のバランスが整っている
- 髪内部に水分とタンパク質がある
- キューティクルが滑らかで整っている
→ 素の状態が綺麗になる
本当に綺麗なツヤは、これらが組み合わさって生まれていきます。
まとめ
ここまでの内容いかがでしたか?
意外な関係のある髪のツヤと頭皮の脂質の関係性
まとめると…
✅ 髪のツヤは、頭皮の脂質バランスで決まる
✅ 皮脂は髪を守り、光の反射を助ける天然のオイル
✅ 不足すると乾燥・ザラつき・パサつきでツヤが消える
✅ 多すぎてもダメ。バランスが重要
✅ ツヤを作りたければ、髪だけでなく“頭皮のケア”が必要
ツヤのある髪は、若さと清潔感の象徴です。
そして、それを作っているのは“頭皮”という事実。
髪を綺麗にしたい人ほど、
ヘアケアだけでなく スカルプケアを始めるべき理由がここにあります。
頭皮ケアの必要性は他にもありますが、今回は
髪のツヤとの関係性に絞って書かせていただきました。
まだまだ頭皮ケアのやるべき理由はたくさんありますが、これから少しずつお伝えしていきたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



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